上級・段位検定を終えて

上級・段位検定が終了しました。

中級・下級検定が高い合格率でも上級になるとやはりかんたんにはいきません。 計算能力はしっかり身についているのですが、桁違い(桁間違い)が非常に多く、同じ不合格でもあまりにもったいない子がとても多いです。

よくある桁間違いも、上級になると一見して間違いに気づくのが難しくなるからです。

そろばんを計算力の向上だけで教えても実生活に活かす時点で効果が半減してしまいます。 まず小さな頃から数感覚を身に着けることがとても大切だと級が上がるほど実感します。 せっかくそろばんをならったのなら『絶対音感』ならぬ『絶対数感』を身に着けてほしいと思います。

例えば 1,379.856÷0.016 ①86.241 ②86,241 と2択にした場合に計算力は必要ありません。数感覚だけで答えは解ります。

かけ算は小さな数で掛けるほど答えは小さく、わりざんは小さな数で割るほど答えが大きくなることを初歩段階のわかりやすい、かんたんなレベルからしっかり理解させる必要があります。

そろばんを始めたばかりの段階で 82×2を 28×2と計算し56、あるいは0をつけて1640と間違えた場合、少なくとも数が少なすぎる、答えがあり得ないほど大きくなりすぎていることを感じる事を学ぶことが大切です。

応用計算、文章題では学校同様に問題をよく読むように注意していますが、これは国語のように情景を思い浮かべることとは違います。 会計時10,000円の商品に消費税を加えて支払う時、式で間違え0.8を掛けても実際には8,000円を支払う段階で『そんなはずがない』と気づくであろう単純なレベルで、=しっかり問題を理解する=だけでよいのです。

そろばん教室は延々と計算を続ける授業だと思っている親御様に、先生は話が長いと言われたことがありますが、時にはしっかりとした座学がそろばんにも必要です。


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